洪水のあとで
- 作者: アーサーガイサート,Arthur Geisert,小塩節,小塩トシ子
- 出版社/メーカー: こぐま社
- 発売日: 1994/09
- メディア: 大型本
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去年、ラボの発表会で『ノアの箱舟』をやった。そのときに、ラボバージョンのノアだけでなく、随分色んなノアを読んでいたようだったので、これもいいかな〜と思って借りてきた。
ノボルは、こういう「絵を見る絵本」を普段はあまり好まない。だから、どうかなーという気は多少あったけれど。
「洪水のあとでーノアたちのその後ー」とタイトルを読むと、「へえー、そんな話あったの!」とかなりの食いつき。おっ、これはいい感触。
そして1ページ目の「箱舟はアララト山の上にとりのこされた」という記述に「そうそう。」と頷く。
おお、『ノア』を思い出してるのね。
そして絵を見て「ここか」とひとりごちる。
箱舟を切り出したところでは「でも、まだ箱舟は残ってるんだよね?」と箱舟の行方を心配したり。ああ、ラボで体験したことが体の中に残っている。嬉しい。そうそう、彼らにとって「箱舟」がどれほど大切なものだったか!
そして箱舟をひっくり返して家にしたところでは「すごいこと考え付くなぁ」と感心を。
その後も一つ一つの記述を丁寧に味わって、平和に繁栄してゆく動物や人間の姿を満足そうに見ている。
最近の絵本にしては珍しく、後日にも、リピート依頼を。
何回も一緒に読んで「こっちの方がいいお話だね」と。
「『ノアの箱舟』より?」
「うん。僕はこっちの方が好きだな。」
最後のノア夫妻の絵を見ながら「もう、すっかり年取ってしまったね」と慈しむような声で。
それから「これ、ラボに持って行ってもいい?(みんなにも見せてあげたいから)」と言った。
ノボルがラボに対してこんな風に働きかけるのは初めてだ。
ラボで『ノアの箱舟』をやるって聞いたときは、難しすぎるんじゃないの?と懐疑的だったけれど。本当にやってよかった。
大きいお兄さんたちと一緒に合宿したり、合同練習を重ねる間に、色んなことを考えたのだよね。動物たちの気持ちとか、ノアと息子達は何歳くらいだと思う?とか、そりゃー様々なアプローチで。
そういうことが、ちゃんと生きてノボルの中に残っていると知った。
やはり良い物語は良いのだ。